【2020春】Scalaで転職する方法!Scala求人の動向は?未経験者・Java経験者はどうすべき?
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「Scalaって最近聞いたけど、何だろう?」といった感じで気になりつつも、周囲に詳しい人がいなくて正直よくわかんないという方が多いと思います。
この記事では、Scalaが気になっているエンジニアに向けて、 2019年におけるScalaの求人市場についてのトレンドや、 Scalaの求人において求められていること、Scalaの案件に応募する際に備えておきたいスキル、 そのスキルをつけるために必要な行動、Scalaの案件を獲得する手段について解説します。
この記事を読み終わる頃には、Scalaの新たな魅力を感じられるはず。
それでは、早速見ていきましょう。
枯渇するScalaエンジニア。Scalaの求人市場は「人手不足」
各地で人手不足が叫ばれていますね。
例に漏れず、Scala界隈も人手不足です。
ただしScala界隈の人手不足は賃金上昇を伴っています。
その点で、本来の意味での「人手不足」ということができます。
引く手あまたのScala人材。高単価・高収入の状況が続いていて狙い目!
ここ数年のトレンドとして、Scalaエンジニアは安定的に不足しています。
数年前に新規プロジェクトにScalaを採用する機運が高まって以降、
Scala人材に対する需要は安定的に高い水準で推移しています。
その一方で、Scalaプログラマはそれほど増えず、そのままの状況が続いています。
そのため、結果的に需給バランスはここ数年変化せず、相変わらず「Scalaは高給」という状況が続いています。
Scalaが高給であることは他媒体の記事で既に指摘されているので、見てみてください。
あらかじめ注意点として、ここで注目して見てほしい点について申し上げておきます。
額面よりも、他の言語と比較したポジションが重要です。
というのも、額面は媒体のパワーにもよるからです。
その媒体が集められる案件が全体的に高ければ値は高く、安ければ値も安くなります。
媒体ごとに得意不得意がありますし、集計方法によっては表現力に限界がありますから、
額面にとらわれず、複数媒体を見て全体像を捉えるのが重要です。
さて、代表的な記事をいくつか挙げておきます。
興味があれば覗いてみてください。
ここで言いたいことは一つ。
「複数の媒体で、長期にわたり比較的高い位置につけている」ということです。
2017年の記事
2018年の記事
2019年の記事
現在のトレンドが数年間続いていることに注目してください。
2017年時点で3年連続なので、つまり遅くとも2015年頃からこの傾向は続いていることがわかります。
Scalaの求人市場は人手不足だと覚えてください。
Scala求人企業の事情とは?転職の際には期間を長めにとって相場観を養い、案件との相性を見極めよう
まずScala人材に対する需要については、絶対数は少ないということを覚えておきましょう。
Javaに比べたら100分の1くらいだと考えておくとちょうどいいでしょう。
Rubyと比べると8分の1、Goと比べても5分の1程度という感じです。
これを踏まえたうえで、Scalaを導入している企業はどんな事業をしているのかを見てみましょう。
Scalaのカンファレンスイベントの筆頭は、ScalaMatsuri です。
ScalaMatsuri は毎年開催されています。
もう一つは Scala関西Summit です。
こちらも毎年開催されています。
これらのカンファレンスのスポンサーを見ることで、いま特に求人の増えているビジネスは何なのか知ることができます。
スポンサーで目立つのは、サイバーエージェントやOpt、Fringe81などのWeb広告配信ビジネス、 LINEやZOZOやチャットワークといったWeb・モバイルアプリケーションなど、 いわゆるWeb系と言われる企業が多いです。
あるいはTISのようなSIerでの採用例もあります。
これはWeb系企業に比べれば目立ちません。
一般的なSIerビジネスはScalaのようにまだ普及途上にある言語と親和性は高くはありませんが、
高度な技術を要求されるプロジェクトにおいては専門性の高いチームが積極的に採用し、事例づくりをしているとのことです。
金融機関や大手メーカーにおいても採用例があリます。
超大手企業であればだいたいどこかの部署で導入された事例がある、という肌感覚で間違いないです。
Scalaはそういう段階にきています。
以上のように、Scalaに関しては一定の需要がつねにあります。
新規案件が目立って多いわけではないものの、言語自体に対する不満がそれほど大きくないため、離脱の動きがあるわけでもありません。
したがって今後数年はこの傾向に大きな変化はない見通しです。
Scala人材の事情
これに対して、今度はScalaエンジニア側から求人市場を見てみましょう。
現在、Scala人材は採用各社の社内で育成されるパターンが殆どです。
そうした人材がたまに転職のタイミングで現れ、次の職場をササッと決めて去っていくのが現在の市場環境です。
このような売り手優位の市場となっているのには理由があります。
まずScalaエンジニアとしての新規流入が少ないのが一つ目の理由です。
「Scalaは難しい」というイメージがあるので、Scalaが気になっているもののまだ手を付けられていないという人が多いです。
Scalaそのものに対する知識に加えて、Javaに対する理解もある程度必要になりますから、それは無理もないことです。
プロジェクトで必要になったタイミングでScalaを始める人がほとんどです。
また、要求される知識量が多いことから、新卒人材にScalaを教えるパターンは多くありません。
既に他の言語の開発経験があればある程度スムーズなのですが……
(ただし、その参入障壁の高さは、Scalaをやりたい人にとっては嬉しいバックアップにもなります。
Scalaを使えるようになれば高収入な求人にアクセスしやすいだけでなく、競争相手も少ないわけですからね)
さて、転職も少ないのが2つ目の理由です。
ある程度待遇が良いので、積極的に転職していこうという気持ちが薄い場合も多いです。
「技術的に満足した」「他のことをやりたい」以外の理由が見つからないという人が多いです。
転職がある程度発生していれば見かけの競争率は上がるのですが、そうではないので、たまに現れる転職希望者がことさら目立っています。
そして、他の言語への流出も少ないというのが3つ目の理由です。
Scala言語に不満があって離脱するということは多くありません。
流出する場合には、そのとき旬の他分野(データサイエンス、クラウド等)へ流出していくことが多いです。
そういう先進的な人材の枠が空き、比較的優秀な人がその枠へスライドし、
…とドミノ倒し的に普通の人の枠が空いていきます。
以上のように、Scala人材側の動きも落ち着いています。
Scalaの学習が簡単になることもありませんから、流入が急増することもありません。
今後も安定的に推移するでしょう。
中間まとめ:Scalaは狙い目のプログラミング言語。 少ない求人をしっかり見極めよう。
ここまでのまとめです。
Scalaはここ数年単価が高い状態が続いていて、今後も高止まりすることが予想されます。
Scalaは難しいものの、競争相手が少ないので、勉強して使えるようになれば安定的にリターンが得られる、おトクな選択肢です。
まずは普通の人枠を目指していきましょう。
未経験者も歓迎!Scalaの求人において求められていることとは?
Scala案件の求人においては、求められることは基本的に限られています。
なぜなら、Scalaの経験者は枯渇しており、市場にほとんど流通していないからです。
あれこれ求められる状態にありません。
「普通の人」でも求められる理由がここにあります。
Scalaの経験としては、もしScalaでの開発経験があれば大歓迎、という扱いです。
「即戦力」扱いとなります。
採用側からしてみれば、贅沢言ってられないわけです。
経験があるだけでもありがたい。
Scala人材はあまりにも枯渇しているため、 大抵の企業はScalaの経験がなくても学習して使いこなしていく意欲さえあれば歓迎します。
Scala以外でも何らかの言語での開発経験さえあれば最低限の条件はクリア、とされることが多いです。
Javaでの開発経験があると特に加点が大きいようです。
あるいは、Rubyからの流入が多いです。
プロジェクトをRubyからScalaに乗り換えた経験のある企業が多いため、
Ruby経験者としてScalaを学んだ人が社内にいる場合も多いです。
その場合は経験を共有してもらえる可能性があり、話が早いかもしれません。
それ以外でも複数の言語での開発経験があると強いです。
つまり、望ましい条件は以下の2点。
加点要素も満たしていると尚良しです。
- 開発経験があること
- Scalaでの開発経験があると大きくプラス
- それまでにJavaあるいはRubyを開発に使用したことがあるとプラス
- それまでに2言語以上を開発に使用したことがあるとプラス
- Scalaについての学習意欲
- 学習した実績
- 学習したい理由
…これって、普通のエンジニアにとってはかなり低いハードルですよね。
それでいてScalaは高年収なわけです。
おトクという理由がわかっきたかと思います。
求人情報に対してアンテナを張りつつ、必要なスキルを備えていくと良いでしょう。
効果的にScalaの求人を見つける方法とは?
とはいえScalaの求人が少ないのは先程申し上げたとおりです。
求人を見つける方法としては身近な友人・知人の紹介、求人エージェント・フリーランスエージェント、TwitterなどのSNS、あるいはカンファレンスイベントがあります。
いずれも機会が少ないので、効果的に利用していきましょう。
友人・知人
大抵の人はここからスタートすると思います。
筆者もよく「Scala案件ありませんか?」と聞かれるので、その都度ご紹介しています。
求人エージェント
身近にScalaのような先進的な言語を扱っている会社がなさそうという場合、さらに広い範囲に目を向ける必要があります。
求人エージェントには以下のような媒体があります。
求人エージェントは数多くありますが、Scalaの求人となるとそれほど多くはありません。
求める条件の案件が出てくるまではおそらく様子見となります。
一つのエージェントだけだとどうしても数が不足するはずです。
したがって「転職するときだけエージェントに登録して募集を探す」という、
他の分野では一般的なやり方をそのまましたところで、実りある転職活動とすることは難しいです。
一旦複数社に登録して、しばらくは定期的に案件をチェックしつつ相場観を養っていくのがよいでしょう。
ただ、出稿するとなれば複数社に出稿する企業も多いので、いくつものエージェントを「使い分ける」必要性は薄いです。
本格的に活動する場合は、使用感や担当者との相性を確認したうえで、メインの媒体を絞っていきましょう。
フリーランス系エージェント
フリーランスも検討可能であれば、選択肢が広がるのでおすすめです。
フリーランスを検討する場合は、一般の転職活動よりも相場観を養うことが重要になります。
いろいろ比較して、つねに広い視野で捉えるよう心がけましょう。
- techcareer freelance|フリーランスエンジニア求人紹介サービス
- エンジニアの新しい働き方を応援する「MIDWORKS」
- フリーランスエンジニアの案件は【フリーランススタート】
- ”全て直請け”案件のITエンジニア専門案件紹介サービス【tech tree】
- フリーのITコンサルタント向け案件を紹介【BTCエージェント】
- PRO WORKS-プロワークス
- ITエンジニア×クリエイター特化の専門サイト【braineer career】
- 希望のScala開発案件探しはフォスターフリーランス
- ITエンジニア専門のフリーランスエージェント【TechClipsフリーランス】
TwitterなどのSNS
意外に穴場なのがTwitterなどのSNSです。
転職エージェントと並行して、Twitterを活用してみましょう。
もしTwitterの公開アカウントをすでに持っているなら、ぜひTwitterで「Scalaの案件を探しています」とつぶやいてみてください。
転職のために新たにTwitterを始めるというのもアリでしょう。
カンファレンスイベント
カンファレンスイベントも実は転職活動の機会となります。
カンファレンスイベントには、スポンサーブースが用意され、今熱い企業の採用担当者が一同に会します。
スポンサーブースでは企業のエンジニアと話をすることができます。
また、スポンサー企業からノベルティグッズをもらえるので、それをきっかけに転職活動をすることができます。
そして発表者も求人のプロモーションを兼ねて登壇していることが多いです。
一日で一気に10社ほど回って話を聞ける機会は他にないので、開催が近い場合は有効活用しましょう。
Scalaの求人に応募するためには備えておきたい「学んだ実績」
さて、上述のように、Scalaの案件を得るには学習意欲や実績が重要です。
新しい知識・概念・環境に触れることになるので、受け身でなく積極的に学びにいく姿勢が重要です。
「受け身」でないことを示すには「Scalaは既にある程度学習しました」と言えることが一番ですね。
ここではScalaのスキルを付けるための方法として、書籍とスクール、OSSへのコントリビュートという手段をご紹介します。
書籍
2017年の本です。
Javaとの相互運用性について早めに解説してくれるので、Javaから入った人には優しいと思います。
2015年の本です。
今見るとやや古いですが、重要なことは変わっていないです。
大学の教科書らしい素朴な文章です。
Javaの言語を前提としていないのがいい点ですね。
他の言語を触ったことがない人にもおすすめです。
書籍についてはこちらの記事でも解説しています。
オンラインスクール
オンラインスクールだと TechAcademy でしょうか。
Scalaコースがあります。
日本語の教材なので取っつきやすいです。
あるいは Udemy にはScalaの教材が数多くあります。
英語の教材が多いので、英語もついでに勉強するというのも手です。
英語のできるScala人材はとても貴重です。
国内案件より相場の高い海外案件にも手が届くようになります。
学習意欲が高い場合にはぜひ試してみてください。
OSSプロジェクトへコントリビュート
ある程度Scalaについてわかってきたら、OSSプロジェクトへ貢献すしてみましょう。
ちまちま学び続けるのは性に合わないという場合も、学びながら貢献するというのもありですね。
実績としてアピールしていきましょう。
手始めにドキュメントの修正点やプログラムの誤字を修正してプルリクエストを送るのが良いでしょう。
小さいメンテナンスタスクをこなしながら、そのプロジェクトで何が必要とされているのか見極めた上で、どう貢献するか考えていきましょう。
OSSではありませんが、弊サイトも記事の作成やメンテナンスを行うコントリビューターを募集しています。
右下のチャットボタンよりお気軽にご連絡ください。
Scalaを「使っていきたい理由」について
Scalaを使いたい理由付けについては人それぞれなので、各自で決めていただくのがよいと思います。
すでに学習を開始した方であればそれほど難しくないと思います。
あるいは、ドメイン駆動開発などの周辺のキーワードを取り込んでいくのもいいでしょう。
私から見たScalaの魅力はこちらの記事に掲載してあります。
あなたに刺さる魅力はどこか、探してみてください。
ファンコミュニケーションズはJava/Scala人材積極採用中
Scalaを活用している企業として、ファンコミュニケーションズが挙げられます。
バナーには「Java/ScalaでのWebアプリ開発経験者大歓迎!」と書かれています。
ここまで読んでいただいたあなたには、この求人の意味が読み解けると思います。
既にJavaの経験がある方は、一度話を聞いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
再びになりますが、Scalaエンジニアはここ数年枯渇しています。
高単価・高年収の状況が続いていて狙い目ですので、ぜひ検討してみてください。
Scala求人ではScalaでの開発未経験者も歓迎されます。
他言語での開発経験に加え、Scalaを学習した実績づくり、学習したい理由づくりが重要です。
Scalaの求人数は他の言語より少ないです。
転職を思い立ったタイミングには好みの案件がない可能性があります。
転職を検討する際には、期間を長めにとって相場観を養い、案件を見極めるのがおすすめです。