システムから改行文字を取得する方法

Scala 3.3.1
最終更新:2023年12月7日

[AD] scalapediaでは記事作成ボランティアを募集しています

この記事では、システムから改行文字を取得する方法について解説します。

改行文字はシステムプロパティ「line.separator」にあり

システムの改行文字はシステムプロパティのline.separatorに定義されています。 したがって、System.getProperty("line.separator") を実行すると、改行文字を取得することができます。

それでは、実際にシステムから改行文字を取得してみましょう。

val ln: String = System.getProperty("line.separator")

この改行文字を文字列に挿入して使用してみましょう。

println(s"Line${ln}Separator")

以下の通り、不具合なく出力されました。

Line Separator

改行文字を見てみよう

さて、改行文字として実際に何が出力されているのかを調べてみましょう。

改行文字をエスケープすることで改行文字を目に見える文字列に変換することができます。

文字列をエスケープするには、Apache Commons Textというテキスト処理ライブラリを使用します。

StringEscapeUtilsクラスのescapeJavaメソッドを使用すると、Javaのエスケープ規則にしたがってエスケープ処理を行ってくれます。

import org.apache.commons.text.StringEscapeUtils val escaped = StringEscapeUtils.escapeJava(ln) println(escaped)

出力は以下の通りになります。Linux環境やMacの環境における改行文字はLFですので、\nが出力されます。

\n

Windows環境においてはCRLFですので、\r\nが出力されるはずです。

サイト内検索