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この記事では、システムプロパティを取得、あるいは設定する方法について解説します。
sys.props
メソッドを使ってシステムプロパティを取得・設定する
sys
オブジェクトの props
メソッドを使うと、システムプロパティを取得したり、設定したりすることができます。
Scala Standard Library 3.3.4:
scala.sys#props
システムプロパティを取得する
取得したいキーのプロパティが空である場合には、props
メソッドはnull
を返します。
また、props.get
メソッドを使うと、結果の値はOption型に包まれて返ってきます。
値を安全に扱うことができますので、get
メソッドを使うことをおすすめします。
println(sys.props("get")) // applyメソッド println(sys.props.get("get"))
取得結果は以下のようになります。 プロパティが空であることがわかります。
null None
取得したいキーのプロパティが存在している場合には、 props
メソッドはその値を返します。
println(sys.props("get")) println(sys.props.get("get"))
取得結果は以下のようになります。 プロパティに値が存在していることがわかります。
expected Some(expected)
システムプロパティを設定する
また、システムプロパティに値を設定することもできます。
システムプロパティに値を設定するには、propsメソッドで呼び出した値に対して設定したい文字列を代入します。
以下のサンプルコードでは、まずプロパティが空であることを確認します。 プロパティを設定したのち、プロパティに値が設定されたことを確認します。
println(sys.props.get("set")) sys.props("set") = "EXPECTED" println(sys.props.get("set"))
実行結果は以下のようになります。 操作した通りに値が設定されていることがわかります。
None Some(EXPECTED)