標準出力するためのprintとprintlnの違いについて

Scala 3.3.1
最終更新:2023年12月7日

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この記事では、printlnメソッドとprintメソッドの違いについて解説します。

printlnメソッドを使う

ここで改めて「Hello! World」をしていきましょう。
既にご存知かとは思いますが、Scalaで"Hello! World"という文字列を画面に出力するには、以下のようなプログラムを記述します。

println("Hello! World")

ここではprintlnメソッドを使っています。
このコードの実行結果は以下のようになります。

Hello! World

printlnメソッドは改行付き

このサイト上では分かりづらいですが、printlnメソッドを実行すると、出力した文字の末尾には改行文字が付加されています。
(改行文字は見えません)

したがって、printlnメソッドを連続で使うと、出力された文字列は改行されます。

println("Hello! World") println("Hello! World")

実行結果を見てみましょう。改行されていることがわかります。

Hello! World Hello! World

改行なしで出力するにはprintメソッドを使う

じつはprintlnメソッドのほかに、printメソッドも存在します。
printメソッドは改行無しで出力するメソッドです。

メソッド名に"ln"がついてるのが改行あり、"ln"がついてないのが改行なしと覚えてください。

改行なしで出力するには以下のようにします。

print("Hello! World")

出力結果は以下のようになります。

Hello! World

このサイト上では分かりづらいですが、ちゃんと改行無しで出力されています。
今度はprintメソッドを連続で使ってみて、実際に改行されていないのかどうかを確かめてみましょう。

print("Hello! World") print("Hello! World")

出力はこのとおりです。改行されていないことがわかりますね。

Hello! WorldHello! World

Predef

printlnprintメソッドはPredefオブジェクトに定義されています。
Predefオブジェクトの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

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